
既設ブロック撤去
出張先で、大浴場のあるホテルに泊まったんです。
人がいっぱいいるのは苦手ですが、どうしても行きたくて夜中に行ったら、父親と一緒くらいの男性が1人だけだったので
(ラッキー!)
と思って入りました。
体を洗い、湯船に入ってくつろいでいたら、
「まだまだ寒いねぇ」
と話しかけられました。
(ゆっくりさせてよ)
と思ったのですが、沈黙に耐えられず、
「そうですねぇ、今年は雪もすごかったですもんね」
と答えました。
すると男性はその後話が止まらず、息子さんの話に。
「うちの息子すごいのよ!」
今は離れて暮らしているようで、なかなか会えないって言ってました。
帰りがけに、
「ありがとね、息子と話してるみたいだった!」
と言われて、なぜか涙腺が緩み泣きそうになりました。
(自分の父親も、こうやって外では僕の話してくれてるんかな?いや、そんな父親じゃないか笑)
と、色々考えながらお風呂を出て部屋に戻り、ふと気になってこのInstagramの「いいね」を押してくれている人を見てみると、、、
お父さん、全部の投稿に「いいね」押してくれていました。
思わず、
「、、、お父さんッッッ!」
と刃牙くらい「ッ」を多用し喜びを噛み締めました。
今回は既設ブロック撤去です。
動画はこちらから!
前回の投稿で、土を掘る「バケット」から対象物を壊すための装置「ブレーカー」に交換し、作業開始です。
どこを叩くと一番効率的か、それを考えながらどんどん撤去していきます。
職人さんたちは、ただ道具を使いこなすだけではなく、経験と直感で最適な叩き方を見つけ出すという技を持っています。
ブレーカーを使いこなす巧みな手さばき。作業は淡々と進んでいきますが、その技あってこそ成り立つものといつも思います。
そして、それを見ていると、不思議と自分の中にも破壊衝動が生まれます。
「この思想はまずい。却下却下」
そう呟いてかき消すものの、思い描いた理想とは違い、現実はあまりにも窮屈で。
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ PO、、、
「この世界を壊してしまいたい」と思う人がいても、不思議じゃないのかもしれない。
と、中二病全開になったところで、恥ずかしくなり正気になります。
でも「破壊とは創造の第一歩である」というくらいだから、新しいものを生み出すには、「当たり前」の破壊は必要ですよね。
それを見つけるには、まず目の前の「当たり前」を視点を変えてみることから始めないといけません。
アインシュタインも言っていました。
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことである。」
誰かにとっての常識が、他の誰かにとって非常識であることはよくある話です。
アインシュタインの「E=mc²」は、物理学の常識を変え、原子力の発展にもつながりましたもんね。
そう言えば、桑田佳祐さんの「質量とエネルギーの等価性」という曲にも「E=mc²」が登場します。
この歌には、他にも「デカルト」「ロック」「イデア」「カルマ」「ロゴス」「ラプラスの魔」「サテリコン」「フェリーニ」といった哲学、神話、科学、芸術などあらゆる分野の言葉が登場します。
(何かメッセージ込められているのかな)と思って歌詞を何度も読んだのですが、多分歌詞そのものに意味はなく、あたかも意味がありそうなカタカナ言葉と日本語、英語を交えて響きの良いフレーズを編み出した名曲です。
桑田さんは「ただの歌詩じゃねえか、こんなもん」というエッセイを出しているくらいなので、「意味ありげに見えて、実はただ響きを楽しんでいるだけ」の曲なんだと思います。
僕の中の常識では、桑田佳祐は最高にかっこいいのですが、他の人にはそうでもないかもしれない。
土木・林業の仕事も僕らにとってはかっこいい仕事でも、他の人にはそう見えないかもしれない。
でも、伝え方や魅せ方次第では、その常識は変えられるかもしれません。
そこんとこちょっと頑張ってみようと思います。
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今日のBGM♪POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~/反町隆史