
セリ矢の響き
京都に奥さんと住んでいたころ、大ゲンカをしました。
理由は覚えていませんが、確実に僕が悪くて、しかもくだらないことだったと思います。
ケンカがヒートアップしたまま夕ご飯の時間になりました。
しかし、お互い意地を張って食事の準備をせず、結局「とりあえず外で食べるか」と無言のまま外食へ。
近所に天下一品があったので、そこへ向かいました。
ただ、ケンカは続行中。席についても無言。
ラーメンが運ばれてきても無言。
そんなとき、ふと視界に入ったのは、天下一品の隣のマンション。
奥さんはマンションを背にして座り、僕はマンションに向かって座っていました。
目をやると、あるシルエットが目に入りました。
どう見ても、全裸のおっさん。
夜で薄暗いものの、間違いなく裸。
しかも窓全開で着替えの最中でした。
(奥さんに今すぐ教えたいッッッ!)
でもここで笑ったら、流れ的に僕から謝る展開になりそう。
それだけは絶対に避けたい!
くだらない意地を張り、笑うのを必死にこらえました。
しかし、僕の挙動がおかしいことに気づいた奥さん。
「何?」と怪訝そうな顔をして、つられるように後ろを振り返りました。
それを見るや否や、奥さんは笑いながら
「もうケンカやめよ、ごめんね」
そう言ってくれました。
一瞬前まで(家に帰ったらちゃぶ台返しキメて第二回戦開始だ!)なんて思っていた自分が、急に恥ずかしくなりました。
仲直りが一番ですね!
今回はセリ矢を使っての石割りになります。
動画はこちらから!
今回は、神事を行う場所の整備として、石割り作業を行いました。
作業場所は急斜面に位置しており、重機の搬入が難しいため、人力での作業が必要になります。そこで、今回使用したのが「セリ矢」です。
セリ矢とは、古くから用いられている石割りの技法で、石に穴を開け、そこにセリ矢を挿入し、順番に力を加えていくことで自然に割る方法です。重機を使わずに大きな岩を割ることができるため、山の中や神聖な場所の作業には特に適しています。
今回の作業では、まずドリルを使って石に複数の穴を開けました。
その後、セリ矢を挿入し、ハンマーで均等に力を加えていきます。
作業中、セリ矢を叩く音が偶然にも音階のように響き、不思議な雰囲気を醸し出していました。
昔はピアノに憧れ、楽譜が読めるようになりたいと思いましたが、憧れは憧れのまま終わり、楽譜は、大量のおたまじゃくしが住んでいる紙のままです。
伝統的な技術を活かしながら、安全第一で作業を進めていきます。
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今日のBGM♪Tight Rope/Leon Russell